2017/6/1
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不動産情報(売却査定) |
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不動産の売却について考えてみたいと思います。自宅もしくは所有の不動産を売却する際にまずはどのような行動を取られますでしょうか?インターネットで売却する不動産の相場を調べたりすると思います。しかし個人が不動産の相場を調べることは非常に困難です。よって不動産会社へ連絡をして売却予定の不動産を査定してもらいます。 この査定が一般の方が理解されていないケースがありますので今回は査定の話をしたいと思います。 最近はインターネットで一括査定してくれるサイトを目にします。登録している不動産会社が査定価格を提示して複数社の査定価格がわかる仕組みです。 少し疑問に思われませんか?自宅の売却であれば、家の中を見ないで売れる価格がわかるの? 中古の住宅であれば、中を見なければどのくらいのリフォーム費用がかかるかわからないです。 売主様が丁寧に維持管理をされている住宅も、なにもしていない住宅も単純に相場で判断されてしまいます。 それでも売主様の立場からしますと、査定価格が一番高いところに売却依頼をお願いしようという考えになります。 ここで査定価格はあくまでも査定価格です。不動産会社が買い取ってくれる価格ではありません。 不動産会社からすれば、まずは売却物件がほしいのです。 高い査定価格を提示して、その後色々な理由を付けて売れる金額まで下げていきます。 値段を下げた時には、近所で安い物件が出てしまったら、それ以上に安くしなければ売れないかもしれません。 以前、私が不動産会社の営業をしていた時です。私が査定した金額は概ね3か月で売れる金額を提示しました。しかしそのお客様は違う不動産会社に査定を依頼し、500万円高い金額を提示されました。勿論、そのお客様はそちらの不動産会社から売却物件として市場に出ることとなりました。しかしその価格では売れず、半年後には私が査定した金額に変更してきました。 それでも売れず、1年後にはさらに500万円下げて売りに出されました。 このお客様は売り時を逸してしまったのです。 高く売りたいという売主様の気持ちは良くわかります。しかし高い査定価格と実際に売却できる価格は違うということをご理解頂きたいと思います。 周辺で売却された事例の資料や家の状況などしっかり見て査定価格を出してくださる不動産会社に売却依頼をお願いしてください。
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